複雑すぎるゴミの分別

ゴミ出しがマジでややこしい

ゴミ出しに手間がかかるからマジで分別したくない、まとめて出したい、という方も多いでしょう。
日本ではゴミ出しのルールがかなり細かいのが特徴で、一般の家庭で出るゴミは大きく分けて燃えるゴミや燃えないゴミ、資源ゴミ、粗大ゴミの4つのカテゴリに分けることができます。
分別のルールに従って正しくゴミ出しを行うことが重要なのですが、自分の出すゴミがどのカテゴリに該当するかをいちいち確認しなければならないことが面倒です。
ガラスは燃えるゴミ、発泡スチロールは容器包装プラスチックの回収日に出すなどです。

また、ゴミ出しの曜日が決まっているのも面倒です。
燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミは、異なる曜日に回収されます。
ゴミ回収の日だからと慌てて出しに行ったら、違うゴミの日だったというケースを目にしたことがあるでしょう。

ゴミの分別は地域によってルールが異なるのも、引っ越しの度に覚え直す必要があり、ゴミ出しをややこしくしているポイントです。
各地域でゴミ出しのルールが異なる理由は、日本の法律に基づいて市区町村がゴミの収集ルールを設定しているからです。
市区町村ごとに焼却炉の性能が異なるため、焼却処理できるゴミの種類も違います。
なかには入居の際に分厚い分別表を渡してくる自治体もありますので、残念ながらコツコツ見て覚えるしかありません。

ゴミはどうして分別する必要があるの?

ゴミを分別することにはいくつかの重要な理由があります。
まず一つ目はリサイクルで、分別されたゴミは再利用可能な資源として再生できる可能性があります。
たとえば、紙やプラスチック、ガラスなどは再利用することが可能です。
リサイクルによって新しい製品を作るために必要な資源を節約し、廃棄物の処理量を減らすことができます。
実は日本では、家庭から出るゴミのうち、約70%を焼却して灰を埋める方法で処理され、約20%がその状態のまま手を加えずに埋めています。

しかし、日本の埋め立て処分場ではゴミを処分できる場所が少なくなってきており、あと約20年分のゴミしか埋められないと言われています。
つまり、ゴミの分別ルールを設けてることで埋め立てるゴミの量を減らし、資源を有効に再利用する必要があるのです。

そして2つ目は、環境保護のためです。
ゴミを適切に分別することによって、有害な物質が土壌や水源に流れることを防ぐことができます。
たとえば、危険な化学物質が入った容器を適切に処理しないと、土壌や水質に悪影響を与える可能性があります。

私たちの行動が地球全体の環境に与える影響を考えると、少しの手間をかけても分別することは意味のあることといえます。
そしてゴミの分別が習慣化されていくと、やがてそれが自然な行動となり、日常生活の一部として受け入れられるようになるのではないでしょうか。