紙ストローを考える

紙ストローは不満が多いって本当?その理由とは?

プラスチックを削減して地球にエコな素材を使おうという動気により、ストローの素材もプラスチック製韓神ストローへのシフトが勧められています。
2019年からは大手のファストフードチェーン店などが導入しており、多くの人が紙ストローを使い始めたのではないでしょうか。

しかしこの紙ストローに対しては、不満の声が少なくありません。
ドリンクの味が変化すると感じる人がいるほか、トイレットペーパーの芯みたいだと不快感を持つ人もいます。
また、どうしてお弁当の容器などにはプラスチックの蓋が現在でもつかわれているのにストローだけが紙になるのか理解できないという人も少なくありません。

実際にこの紙ストローへの不満は、業者の売り上げにも影響を与えています。
ストローの素材が紙になったことで不快感を持つ人の割合は全体の60%程度いて、そのせいでファストフードに足を運ぶ頻度が減ったという人も少なくありません。
また人によっては、自身でプラスチックのストローを購入し、使い捨てのマイストローとして持ち歩くという人もいます。

ただし、不満はあるし不快だけれどエコのために我慢して使おうという前向きな人もいます。
今後はそう感じる人が増えていくことが期待されています。

紙ストローへの懐疑的な不満は、消費者だけが抱えているわけではありません。
紙ストローを製造するにはプラスチックよりも高額なコストがかかりますし、同じ本数のストローを製造する際には紙の方が時間も長くかかります。
販売業者にとっては原価が何倍にも高くなってしまい、商品の価格を値上げしない限りは利益が減るということになるのです。
販売側にとっては、紙ストローは本当にエコなのか気になるという声も聞かれます。

紙ストローは本当に環境へのメリットがある?

それでは、紙ストローはプラスチック製と比べて本当に地球環境へエコなのでしょうか?
使用済みのストローは、粉砕機などにかけて地球環境へ戻りやすくしたうえで破棄されます。
この時、紙のストローでは約数週間で土壌に戻るのに対し、プラスチックのストローでは数百年という長い年月がかかってしまいます。
つまり、紙ストローは確かに地球にとってはエコだと言えるでしょう。

しかし、多くの人が不満に感じている点はそこではありません。
どうしてストローだけが紙で、他のプラスチックバッグやお弁当の容器や蓋がプラスチックのままなのか、という点が理にかなっていないと感じているのです。
この点に関しては、今後飲食店やフード業界が率先して脱プラスチックの動きをするのか、また政府が制度という形で主導するのか、少しずつでもエコが進むことが期待されています。