SDGsってなんだろう?

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SDGsとは?

貧困、エネルギー問題、ジェンダー問題、環境汚染、紛争・戦争など、人類はたくさんの問題に直面しています。
これらの問題を放置すると、人類は安心して生きることができない世界になり、地球は汚れきっていずれ住めなくなるかもしれません。

そこで、世界中で話し合いが行われ、2030年までにみんなで達成するべき目標が立てられました。それがSDGs、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」です。

なお、2000年に「MDGs(ミレニアム開発目標)」というものが立てられていたのですが、2015年までと定められていたので、新しい目標を定め直した、という背景があります。

2030年のSDGs達成期限を迎えたら、SDGsに代わる何かか世界目標として設定し直されるかもしれませんね。

「持続可能」と「開発」は両立できるの?

「持続可能」とは、何かをし続けられるを保つということです。1つしかない地球で長く暮らしていくため、環境問題をどうにかしようという試みですね。

「開発」とは、特に南に多い発展途上国をどんどん開発していって、豊かになってもらって、貧困で苦しむ人を減らそう、という試みです。

持続可能な社会を目指して、石炭・石油の使用量を抑えて温室効果ガスを軽減しよう、というのは、先進国にとっては問題ありません。ひととおり開発が済んでいますから、「どう維持していくか」という問題のほうが大きいからです。

でも、ひととおりの開発が済んでいない発展途上国にとって「持続可能」は難しい問題です。国を開発するときに、石炭・石油といったエネルギーを制限されると困ってしまいます。先進国は自由に使ったのに、という不公平感もあるでしょう。

でも、制限なく使うと、環境破壊が悪化してしまうので、どうにか別の方法を考えたほうがいいのは間違いありません。

「持続可能」と「開発」って、一見すると両立が難しいのです。目標のハードルがだいぶ高いことはSDGsが定められたときからすでに分かっていて、それでもなんとか両立させたい、と考えた末に設定されたゴールがSDGsです。