トイレットペーパーに生まれ変わる紙パック
リサイクルの工程
牛乳などに使われている紙パック。
リサイクルができることはほとんどの人が知っているでしょう。
紙パックとは内側にアルミがないものをいいます。
一般的な牛乳パックの1000mlのほかに、500mlや200mlのコンパクトなサイズもリサイクル可能です。
回収された紙パックはラミネート部分を取り除いて、厚紙部分を溶かしていきます。
インクなどの不純物を取り除いてきれいなパルプにしあげてから、トイレットペーパーなどのリサイクル製品になるのです。
最初に取り除いたラミネート部分は燃料などに再利用されています。
リサイクルの基本ルール
洗って開いて乾かして指定の回収場所にもっていきます。
市町村によって資源ごみの回収日などが決まっているので確認しておきましょう。
スーパーなどの入口にも回収ボックスが設置されているので溜まったら持っていくのもおすすめ。
回収日を待たずに回収してもらえます。
このひと手間が面倒で、まだ半分以上がゴミとして捨てられてしまっています。
とてももったいないことです。
ちょっとした手間で資源として生まれ変わることができるのです。
めんどくさい紙パックの処理ですが、手でも開くことができます。
すすいだ紙パックはまず口を全開にしましょう。
上から見て十文字の対角になる部分をひっぱると口が全開になります。
なかを見ると貼り代があるのでそこをはがしていきます。
底まではがしたら、底の部分にある合わせ目のところをはがしていけば開けます。
はさみがなくても開けるので、手軽に挑戦できるでしょう。
ちょっとぐらい破けてもはがした部分ががたがたでもOK!リサイクルには問題ありません。
牛乳パック再利用マークについて
回収した牛乳パックを原料にして作られた製品には、牛乳パック再利用マークというものがついています。
これは全国統一マークなのでどこに住んでいても見つけることができるでしょう。
牛乳パック再利用を促進するために考えられたマーク。
ぜひお買い物に行ったときなどに探してみてください。
紙パックリサイクルの始まり
今では当たり前のようになっているリサイクルですが、紙パックのリサイクルは市民が始めたものです。
もともと紙パックは防水のために両面にラミネートされているので、新聞や雑誌などの古紙とは異なる扱いを受けていました。
紙資源としては適さないのでゴミとして扱われていたものを、1984年山梨県の主婦グループが紙パックをリサイクルする活動を始めました。
上質なパルプ紙でできている紙パックをそのまま捨てるのはもったいないという主婦の視点から、洗って開いて乾かしてという手間をかけることで資源として再利用できることを発信。
いろいろな事業者やメーカーと力を合わせて、日本独自のリサイクルの仕組みができました。